園長ブログ

幼児教育無償化・給食食材費の実費徴収について

2018/12/05

先日、「幼児教育無償化・給食食材費の実費徴収について」のチラシを配布しました。

幼児教育無償化を検討という報道があり、全ての子ども達が就学前教育を受けられる

ようになると喜ぶ反面、その財源はどこからくるのかということも思っていました。

幼児教育無償化の内容が見えてくる中で全面無償化ではないことが分かってきました。

保育園の給食食材費は「幼児教育・保育の無償化」の対象から外し、保護者から

実費徴収することを決定しました。

これまで給食費(食材料費)は、3歳以上児の主食代を除いて保育費用としてきました。

それは、「保育所保育指針」でも保育における食育の重要性が強調されていることからも

わかります。また保育園でも給食は保育の一環として、保育カリキュラムにも組み込んで

います。これまで給食食材費は保育費用としており、保護者から徴収する保育料の一部

として保護者が負担をしていました。現在、福岡市が徴収している保育料は、保護者の

所得に応じて金額が決められています。

その金額は15区分あり、A・B階層の方(国基準はA階層のみ)については保育料が

かからないようになっています。しかし、給食食材費の実費徴収化になれば保育料が

かかっていなかった世帯にも3,000円の主食費と4,500円副食費の合計7,500円が

徴収されることになります。このことは「すべての子ども達が保育・幼児教育を

受ける機会」を奪うことにもなりかねません。また、延長保育の給食食材費についても

徴収するとなると現在の延長保育料よりも高く金額を設定することになるのか。

保育園で徴収する金額が高額になっていくことへの懸念もあります。

給食食材費の滞納が続けば、滞納児への給食提供も難しくなるかもしれません。

「幼児教育・保育の無償化」を進めるのであれば「すべての子ども達が保育・幼児教育を

受ける」ことができるようにすべきです。

今後「幼児教育・保育の無償化」への要望をしていきたいと思っています。

その際には、ご協力をお願いすることもあると思います。宜しくお願い致します。

私達のねがいを届けよう

2018/11/01

秋になり保育運動の季節がやってきました。

先月、全国私立保育園連盟、全国保育団体連絡会の署名用紙を配布いたしました。

この署名は、私達のねがいや要望を「請願項目」にまとめ、その内容に賛同してもらい

国や自治体の議会や行政機関に対して要請するために使用します。

私は20年ほど前にこの署名運動の中で当時の厚生省(厚生労働省)に福岡市の保育について

話しをしに行きました。また福岡市には、保育園に入れない子がたくさんいるのであれば

保育園を作って欲しい、また公立保育園をなくすようなことはしないでほしいと要望を

していました。しかし当時は少子化のため、今後保育園は縮小化していくため保育園を

増やすことは定員割れの保育園を増やすことになると待機児問題は一時的な問題だとの

見解でした。確かにその当時は東区の保育園が1箇所閉園や公立保育園の民間委託など

ありましたが、現場で働いている私達には一時的な問題であっても子ども達にとって

保育環境は大切なことだと要望をしていきました。厚生省との懇談で福岡市のことを話し、

その後定員緩和(定員の125%入園)が3年続けば定員増をすることになりました。

そのことにより一時しのぎの保育運営ではなくなったことに署名運動の力を身をもって

感じました。またその当時から待機時対策として保育園建設が進んでいれば今のような

待機児問題が軽減されていたかもしれません。

11月には福岡市長選挙があります。福岡市の保育行政を決める市長には子どもたちの

保育環境問題や職員処遇問題など真摯に取り組んでもらうことを願います。

市長選挙は福岡市の子どもたちの問題を「こうしてほしい」「どうにかしてよ」の

気持ちを表明する機会でもあります。その機会を大切にして欲しいと思います。

仲間と喜び合うことを大切に

2018/10/01

運動会に向けて跳び箱の練習をしている子どもたち。列を作って練習をしていたのですが、

一人抜け二人抜けし、最後に残ったのは二人。ひとりは少し前から跳べるようになり、

跳べることが嬉しくて跳んでいます。もう一人は、跳び箱を跳ぶのが怖くて、

跳び箱に手をつくとブレーキをかけてしまい跳び越えることができません。

二人は順番で跳び箱に向かいますが、このままでは何も変わりません。

跳べる子Aちゃんと跳べない子Bちゃんのままです。Aちゃんに跳び箱の横からBちゃんの姿を

見てもらい、AちゃんとBちゃんの違いを教えてもらいました。

違い①お尻があがっていない 違い②手が伸びていない そのことに気を付けてBちゃんは

跳び箱に挑戦しました。

少しだけお尻が着くけれど跳び箱を超えることはできました。

A「手が伸びてない」と教えます。跳べた感覚があったのかBちゃんもAちゃんのことばに頷いて

再度挑戦します。Bちゃんが跳び箱を跳び越えた時にはBちゃんAちゃん共に喜びA「みんなに教える」と

跳べたBちゃんよりもAちゃんがみんなに「Bちゃん、跳べたよ」と叫んでいました。

 運動会の取組みの中でできなかったことができるようになった喜び、その喜びが一人の喜びではなく、

仲間と共に喜び合うことを大切にしたいと思います。


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