秋になり保育運動の季節がやってきました。
先月、全国私立保育園連盟、全国保育団体連絡会の署名用紙を配布いたしました。
この署名は、私達のねがいや要望を「請願項目」にまとめ、その内容に賛同してもらい
国や自治体の議会や行政機関に対して要請するために使用します。
私は20年ほど前にこの署名運動の中で当時の厚生省(厚生労働省)に福岡市の保育について
話しをしに行きました。また福岡市には、保育園に入れない子がたくさんいるのであれば
保育園を作って欲しい、また公立保育園をなくすようなことはしないでほしいと要望を
していました。しかし当時は少子化のため、今後保育園は縮小化していくため保育園を
増やすことは定員割れの保育園を増やすことになると待機児問題は一時的な問題だとの
見解でした。確かにその当時は東区の保育園が1箇所閉園や公立保育園の民間委託など
ありましたが、現場で働いている私達には一時的な問題であっても子ども達にとって
保育環境は大切なことだと要望をしていきました。厚生省との懇談で福岡市のことを話し、
その後定員緩和(定員の125%入園)が3年続けば定員増をすることになりました。
そのことにより一時しのぎの保育運営ではなくなったことに署名運動の力を身をもって
感じました。またその当時から待機時対策として保育園建設が進んでいれば今のような
待機児問題が軽減されていたかもしれません。
11月には福岡市長選挙があります。福岡市の保育行政を決める市長には子どもたちの
保育環境問題や職員処遇問題など真摯に取り組んでもらうことを願います。
市長選挙は福岡市の子どもたちの問題を「こうしてほしい」「どうにかしてよ」の
気持ちを表明する機会でもあります。その機会を大切にして欲しいと思います。