園長ブログ

全国保育団体合同研究集会に参加して

2018/09/10

 8月に全国保育団体合同研究集会に参加し、白石正久氏の記念講演「子どもの育ちにとって、

大切なこととは何か」を聞きました。発達(development)=包まれたものを開く。

もって生まれたものを開き、大人が無理にこじ開けるのではない。発達の主人公はこども。

発達はこどもの「願い」からはじまる。無条件の絶対的共感を送りながら子ども達の発達要求に

寄り添い丁寧に受け止めること。困難に直面した時、矛盾を乗り越えようとする子どもたちの姿を

美しいと思える感性。そして、それを支え励まし、時には矛盾を乗り越える道は1つではなく、

別の道をそっと提案することも大切。子どもの小さな心にとって発達の矛盾は苦悩となる。

子どもはその苦悩に値する人間になるために発達の道筋を歩み続ける。

大人もまた、苦悩を苦悩として受け止めながら歩いてきた。

子どもたちの歩み続けるこの発達の道筋の延長線上に、大人になってからも続くことは、

人間としての発達であり、発達を共感することなのだと気づかせられました。

以前まつぼっくり保育園のカリキュラムを作成するにあたり、子どもの発達を学んだのが田中昌人氏、

白石正久氏の講演会や書籍でした。子どもの育ちを知ることは、子どもの姿から子どもの思いや願いが

どこにあるのかを理解する手がかりになります。また、発達を知ることが保育に面白さを感じます。

久しぶりに白石講演を聞き、子どもたちの姿を思い浮かべながら子どもの発達や育ちを学び直しが

できました。

白石氏の講演は、語り口調も柔らかく、1次元(1才)、2次元(4才)、3次元(7才)の

発達段階の写真を用いて詳しく説明されるので、わかりやくあっという間に時間がたってしまいます。

福岡でも子育て保育のつどいの記念講演に来られるので是非、参加してみてはいかがでしょうか。

植える野菜、どう決める?

2018/06/01

今月、あひる、きりん、ぞう組がプランターに野菜の苗を植えました。

野菜の苗を植える時には、①苗を育て、収穫するよろこびを感じよう②野菜を育てる過程で植物の成長、

育てることの大変さを知ろう③苦手な野菜が食べられるようなろう など子ども達に知らせたい意図を

もって各クラスで取組んでいます。

以前きりん組の担任をしている時に、クラスで何の野菜の苗を植えようかと話し合った時になすびを

植えるか植えないかで意見が分かれたことがありました。担任としては、なすびは子ども達が苦手とする

野菜の一つのため、植えたいと思っていましたが、反対する子ども達がおり、大人の一言で決めるわけには

いかず、クラスで話し合うことにしました。まずは、植えたくないという子どもたちの意見を聞きます。

①味がおいしくない②植えても嬉しくない この意見に対して植える派の子ども達がなぜ植えたいのかを

話し、説得し始めます。①家で育てたことがあり、たくさん収穫できた②あひる組の時には、トマトしか

育てなかったから、違うものも育てたい。③なすと豚肉と味噌で料理したらなすは美味しい 図鑑で

調べたり、家に帰ってお母さんに聞くなどし、なすび反対派の子ども達もおいしい食べ方を聞き、

なすびを植えることに賛成しました。また、この話し合いでどんどん収穫できるのかを調べた時に

活用したのが図鑑でした。図鑑には、野菜の苗の特徴などが書かれてあり、子どもたちとトマトの苗が

発する匂いについて感心したり、用意した苗が何の野菜なのか、見比べたりして図鑑には、自分たちが

知らないことがいっぱい書いてあると子どもたちと図鑑のすごさを話したことを思い出しました。

 夏には、野菜の収穫時期を迎えます。苗を大切に育て、お世話が実りにつながり、

どの子も収穫する喜びが味わえるといいですね。

2018年度入園、進級おめでとうございます

2018/04/01

新入園の子どもたちが仲間入りし、2018年度の保育がスタートしました。

まつぼっくり保育園では、3月末に引継ぎ保育を行い、継続の子ども達、

新旧担任が保育を行い、新しいお友達を迎える時には、できるだけ落ち着いた環境で

迎い入れることができるようにしてきました。

進級、入園した子ども達そして大人たちにとって今年度も成長できる年で

ありますようにと願っています。

2017年度の保育総括を3月24日に行いました。また、保育所保育指針が改定されることもあり 、

保育計画及び保育カリキュラムについて研修しました。

研修にあたり、ちいさいなかまの合本として出版された書籍を活用しました。

①保育計画がだれのためにあるものなのか 

②子ども達の発達のすじみちと各年齢での特徴をとらえる 

③遊びには指導が必要で、遊び文化はおとなと子どもの合作であり、

 遊び行動はおとなや仲間によって発展していく 

研修したことを踏まえ、各クラスで運営の打ち合わせをし、保育カリキュラムを立案しています。

2018年度の保育がこれまでの保育の積み重ねの上に今年度らしい保育を積み上げていきたいと

思っています。どうぞ宜しくお願い致します。

研修に使用したちいさいなかまは、毎月発行されるA5版の雑誌です。

昨年度に引き続き「みんなでいっしょに絵本の時間」に4回まつぼっくり保育園から寄稿します。

楽しみにしてくださいね。購読希望の方は、担任にお知らせください。

また、年度当初に今年度の行事予定表を配布しています。

年度当初に1年間の行事予定がわかることでお仕事を調整がしやすくなるのではないでしょうか。

日程が変更になる場合は、毎月はじめに発行する園だより等でお知らせをします。

必ず目を通していただくよう、お願い致します。

 


ページ上部へ